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都市から離れて都市に気付く 2009.04.05


誕生日ということで、相方とお台場へ出かけてきた。
自分は節約家・・・というより、お金を使うこと(自分でも他人でも)に対して必要以上に慎重な人間なので、滅多に豪華な食事とかはしないし遠慮してしまうのだけれど、今日は珍しくお言葉に甘えてきた。
東京湾ディナークルージング。
春休みは横浜へ行ったり鎌倉へ行ったり、何かと海を見る機会は多かったのだけど、船に乗るのはかなり久しぶりのこと。
食事はおいしいし、船は居心地が良いし、何より夜景が素晴らしかった。
そんな夜景について思うところがあったので少々書き散らしてみます。


お台場を出た船は東京湾へと出て、ディズニーリゾートを望みながら湾を進み、またお台場へと戻る。
最初の方の夜景はすごくにぎやかで綺麗だった。
お台場地域のネオンの光はきらびやかだし、港の光もまた良い味を出していて。
下から眺めるベイブリッジは大迫力だった。
東京タワーもライトアップされていて、ものすごい眺め。
人工の光ではあるけれど、やっぱり夜景というものは綺麗だね。海から見るとまた違って見えるし。


東京湾へ出てしまうと、あれだけキラキラ輝いていた港や街の明かりもはるか向こうへ遠ざかってしまい、
そんな遥か彼方のキラキラを除けばあとは真っ黒な空と海。そんな風景でした。
嫌と言うほど人が密集している街が、あんなに遠く。
地上には人間がものすごい数はびこっていると言えども、海はあまりにも広い。
都会に生き、日々の生活が都市の中で完結する自分にとって、広いと思っていた都会がはるか遠くへと遠ざかっていくのはすごく不気味、というか怖かった。
これが昼で、空と海が青かったならまた話は別だと思うのだけれど。
真っ暗な空と真っ暗な海に街の明かりが溶けていくのは、ものすごく怖かったよ。
怖いと同時に新鮮だったけどね。すごく綺麗でもあったし。
広い海を前にして自分の存在のちっぽけさを実感することはよくあるけど、自分が住んでいる場所すらも実はものすごく小さなものなんだと実感したのは久しぶりだったので、なんとも言えない気分になったわけです。
人間というものはこうもちっぽけなものかと。ちっぽけなところに蟻のように密集して住んで、ねえ。


こんな気持ちになったことが他にもあったな、と今書いていて気がついた。
飛行機が離陸して、街が遥か下方に遠ざかっていくときとかに、似たようなことを考えていた気がする。
さっきまで普通に生活していた地上が、そこから離れることによってなんだかジオラマみたいな現実感のないものに見えてくるんです。
そこには確かにたくさんの人が生きているんだけど、離れてしまうとなんだか全てがおもちゃみたいに見えて、そこに数えきれないほどの人が蠢いているだなんて想像もできなくなる。
たかが数百メートル離れただけなのに。


飛行機のケースと今日の船のケースで共通しているのは、普段住んでいる都市から離れていること。
普段何も考えずに暮らしている都市を、外側から見たときに感じる不気味さというか無機質さというかなんというか。
中にいるときは気付かないけど、外から眺めてみると気付くのかな。
都市の中で始まり都市の中で終わる、そんな都市に埋没した日常生活の中ではなかなか意識できないことでもあるね。


帰りは地下鉄を利用したんだが、あるルートで帰るとものすごく早く帰宅できることが判明した。
お台場には何度も行ったことがあるけれど、そのルートの存在に気付いたのは今日が初めて。
「え?こんなところに繋がってるの?」
地下鉄の張り巡らされ具合に改めて驚いた。
船での話にも通じるのだけれど、人間はこうも狭苦しいところに、地上どころか地下にまで交通網を張り巡らせて・・・

そんなことを考えながら電車に揺られていたら、ふと、「地下って海みたいだな」って思った。
地下鉄は地下を走っているから、窓はあるけれど走行中は外は真っ暗だ。
巨大な土の塊の中を進む船。
自分が今どれくらいの深さのところにいるのか、地上からどれほど離れたところにいるのか、わからないまま電車は進む。
そりゃあ、どこの街の下にいるかとかはある程度見当はつくだろうけど、それはあくまで路線図上/地図上の位置であって。
都市の地下を立体的に(?)把握したときの位置とか、ねえ。わかるわけないじゃん、と。
今東京の地盤のどの辺を走っているんだろう、とか、考え始めると少し不気味になりませんか。
そんな感じで、今日船上で感じたあの暗い、不安な気持ちを再び感じたわけです。
毎日乗ってても何も思わなかったのにね。不思議だ。


明後日からはまた毎朝毎晩地下鉄を乗り継ぐ生活が始まります。
明後日にはきっと今日感じたことも忘れて何の違和感もなく地下鉄に揺られているんだろうな、と。
でもたまには巨大な土の塊の中を、自分がどこをどう通っているかも知らずにただ揺られている自分に気付くのもいいかな、とか。
それこそ船や飛行機とかに乗っているときと同じように、都市から離れたところから自分を/都市を見つめ直してみるのも良いかな、と。
そんなことを思いました。


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