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今日も今日とて模型を作ってきました。
ようやく2階部分に着手。終わる気配は・・・うーん(苦笑
学科に進んだらこんなんばっかりかと思うと戸惑いを隠せません。
細かい作業は嫌いじゃないが、いかんせん求められてる精度が。うああ。
今日もたくさんのお客さんがいたなあ。
すごく熱心なお客さんもいて、展示の中の人としてはすごく嬉しい。
下っ端の自分でさえ嬉しいんだから先輩方の嬉しさは半端ないんじゃないかと思う。本当に。
出勤(?)して3時間くらいしてから特別レクチャーがありました。
博物館に常駐してらっしゃる教授さん。
すごく胸にぐっとくるお話だった。
建築は未完の夢。それも永遠に完成することのない、長い長い夢。
ギリシャ・ローマや、あるいはそのもっとずっと昔から人々が夢見てきたもの。
綿々と連なるでっかい夢の延長線上に見えるもの、理想美、イデア、究極の美
それを体現しようとする終わりの無い試み、それが建築。
たとえその途中で建築物自体は失われても、観念は消えない。
建築の原動力は、より高次の観念を残そう残そうとする衝動なのかもしれない。
とかそんな感じの内容を、教授自身の作品(建築だけじゃない、ウェブデザインとかインテリアデザインとか色々)に触れつつ、ゆったりとした英語で(外国の方でした)語る。
その目は終始きらきらしていて、自分もこんな大人になりたいと心から思った。
余談だが レクチャーの終わりに片付けの手伝いをしていたら教授が館内にある自研究室を見せてくださった。
一歩踏み入ればそこは異世界!
博物館にあるだけあって(?)部屋自体がまるで小さな博物館。
木の枝、太い針金、ハチの巣跡、花、古いプロペラ、暗室、封筒の山、アロマ、剥製、コラージュ、和の置物、野菜、シャーレ、石のオブジェ・・・
一見するとカオスなんだけど、なんだ、うまく言えんけど
まるでアーティストのアトリエみたいだった。
事実、この人は芸術家だ、生粋の芸術家だと、話を聞いて部屋を見て思った。
頂いた名刺は驚く程繊細で綺麗な図柄だった。
さっきも言ったけど、きらきらした目が印象的な 芸術家だった。
氏は建築家でありながら、ウェブデザインとかインテリアデザインとかグラフィックデザインとか、様々な分野で活躍していらっしゃるそうだ。
日本だと建築は建築家、ウェブデザインはウェブデザイナー、インテリアはインテリアデザイナーという風に分業されているが、氏の国では全くそんなことはなく
そういう境界を飛び越えて何かを「つくる」ことが求められるそうだ。
なんかそういうのって素敵なことだと思った。
何か新しいものをつくることに分業なんて必要だろうか。
芸術家は分業なんてしないだろうに。
いろいろ考えさせられた一日だった。
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